疲労
疲労の原因
脳内物質セロトニン不足
身体活動によって酸化ストレスが高まり自律神経が乱れ脳内情報の伝達物質の「セロトニン」が不足します。
セロトニンとは脳内の神経伝達物質で、主な作用は脳の興奮を鎮静させ心身をリラックスさせる効果が高い物質で
「幸せホルモン」と呼ばれています。
セロトニンの分泌が減少すると、不安になったり落ち込みやすくなったり、イライラ感が増したり、感情のコントロールが効かなくなります。
又セロトニンは眠気を引き起こすメラトニンの元になりますので不足すると良く眠れない他、目覚めも悪くなります。
その他、集中力や、意欲向上心の低下、めまい、頭痛、うつ症状等も発生するケースもあります。
セロトニンを増やす対策
- 晴れた日の朝日を5分程度浴びる。
- リズムを一定にしたウオーキングやジョギング、サイクリングを行う。
- セロトニンの原料となるトリフトファンの多く含れた食品を摂る(大豆製品・乳製品・バナナ・ナッツ類)
- 食事の際にはよく噛む。
身体のエネルギー源枯渇
- 身体のエネルギー源となるのは三大栄養素「炭水化物」「脂質」「たんぱく質」です。この三大栄養素は体内で消化されて、細胞の中で「TCAサイクル(クエン酸回路)」というエネルギーを生み出すためのサイクルに取り込まれ様々な酸に変換されながらエネルギーを発生させます。この結果慢性腰痛・首・肩こりという筋肉疲労の元になる「乳酸」が分解され、疲労回復に効果があるのですが、疲労感を強く感じられる方は、このTCAサイクルの機能低下が多く見受けられます。
このエネルギー代謝のサイクルを回す為には酸素とビタミンB群が欠かせません。ビタミンB群は私たちが活動するためのエネルギー源の補酵素の役割を果たしています。
ビタミンB群を多く含む食材
- ビタミンB1(ブドウ糖をエネルギーに変換する役割):豚ひれ肉・うなぎ・玄米ご飯
- ビタミンB2(細胞発育促進の役割):豚レバー・納豆
- ナイアシン(DNAの修復と合成):カツオ・ピーナッツ
- ビタミンB6(免疫機能の正常化):マグロ・サンマ
- 葉酸(赤血球生産を助ける):菜の花・枝豆
上記ビタミンB群を積極的に摂取すると疲労回復にとても効果があります。
体内活性酸素の過剰生産
我々生物は酸素を取り入れて生命活動を維持しておりますが、酸素は外部からの刺激により化学変化を起こし活性酸素となります。
この活性酸素は身体の免疫機構としての役割があるのですが、大量に生産されるすぎると、自身の細胞を傷つけてしまうデメリットがあります。
この過剰な活性酸素によって傷ついた細胞を防御する抗酸化防御機構が生体には備わっているのですが、活性酸素の方が上回ってしまう状態を「酸化ストレス」
と呼びます。
この酸化ストレスが細胞を障害し、がん・心血管疾患・更年期障害の要因となってしまいます。
活性酸素を抑えるには、食べ物に多く含まれる抗酸化作用の成分を積極的に摂取しましょう。
なんと言ってもビタミンCが代表的な抗酸化成分です。レモンなどの柑橘類・ブロッコリー・ パプリカ・いちごに多く含まれております。
このビタミンCはエネルギー産生に伴う酸化ストレスを緩和するだけでなく、ストレスホルモンのコルチゾールを下げる働きも担っております。
一日の摂取目安は100mgとなりますが、とかくお仕事の多忙さで食生活が乱れがちな方はサプリメントで補う方が良いかもしれません。